第二回 公開講座 阿満利麿講義ノート

(文責は流星)
念仏者九条の会ポスター 大きな石 長野県称名寺
巨石をつらす 供出 戦争中 金属が不足し弾薬 国内のもつ金属をかき集める
1941 金属回収令 指輪 時計 キセル 火鉢 火箸 電車の複線を単線に
国民の持つ金属 格好のターゲット 全部供出 供出の法要
敗戦後 鐘楼は重いものをつるしておかなければならない コンクリート 岩
鐘楼を守る 石を釣り続ける あまりにも無念だった
仏法を響かせるもの 教えるものが 殺生の 戦争の道具になった
それに対して無力であった 無念の思いを忘れないためにつるし続けた
戦争放棄は釈迦の教え 念仏者に大切な教え
金属回収令 東西本願寺は熱心だった
西は命日16日 金属回収の日 檀家を回る
供出を命じる 促す 国家のお先棒を担ぐ
無念の思い 念仏はそんなに無力であったのか
慈悲に背く行為
富山の廃仏毀釈 梵鐘仏具類で大砲を作る
明治維新 二回ひどい目にあう 無念の思いはなかったのか 念仏はそんなに無力なのかノーと言えなかったのか そのときはしょうがなかった
仕方がない 戦争 後期医療制度 念仏は無力ではなかった 力強い念仏もあった
同朋会運動 高木顕明 すばらしい話もしらないかもしれない
1904年 愛知県 和歌山 新宮
あまりにも苦しい差別をみる お布施をもらえない マッサージ
自分で稼ぎなさい 坊主はボランティア
経済的な余裕があれば 読み書きを教える
廃娼運動 時の流れに同調するのが真宗? 戦勝祈願 親鸞聖人の書かれたものに戦のために祈願せよと書いてあるか できません 非戦論 水平社の前に差別に憤りをもつ
部落解放の運動 1910 大逆事件
なぜ捉えられたのか分からない 幸徳秋水 24名死刑 無期懲役
無念の思いではない念仏がある
信心をうると 思想は一遍せざるをえない
みほとけのなしめたること 行ぜしめることを やりたいと思う
念仏をしながら戦勝祈願ができるのか
名号は 万人を平等に救う教え
念仏をしてエリートや権力者にできるのか
彼らは民衆は馬鹿にしている 人権をみない ビルマ軍事政権
名号は力の弱い大衆の救いを第一としている
念仏をしながら生存競争を肯定できるか
平等な存在なのに 強者と弱者を分けてよいのか
念仏をしてめざすべきは 共同生活 働いて得た糧で仏法を喜ぶ
生存競争ではない生活をめざすべき
向上進歩 戦争をしない 差別を否定する
阿弥陀仏の慈悲を暮らしの基準とする 慈悲にたずねる
そのために大逆事件にあう 行く手を阻んだのは差別と戦争
国家の二大悪 国家が戦争する 国民は戦争を望まない
国家を縛るのが憲法 国民と国家は違う 戦争は国家でしかできない 差別を国家が生み出し肯定しているから 差別と戦争に高木はぶつかった
その伝統がなぜ継承されなかったのか
日本の近代国家は 宗教に厳しい弾圧をし続けた
1868 5月 明治政府 キリシタン弾圧 近代日本の始まり
パークスの抗議 みかど崇拝のためにやっている 危うくするものは弾圧する
これは国内問題 1873高札をさげる 天皇崇拝を危うくするものは弾圧する
肯定する宗教だけを認める 仏教は天皇に擦り寄るしかない
天皇制に奉仕するすることを教義に入れる 信俗二諦 信心は信心 天皇は天皇
政府はキリスト教の布教を認める 個人の内面の信仰は認める
社会に働きかけるのは許さない ウチと外に分断する
宗教は私事であると決める 宗教を個人の私事に閉じ込める
信教の自由 安寧秩序の範囲内 宗教の論理ではなく国家の都合のみ
宗教の本質を見抜いていた みかど信仰は 本当の宗教にかなわない
仏教教団は 政治の本質を見ぬことをせず 国家に奉仕していった
教団は組織の防衛を優先させる 言いなりになる
とびくる弾丸 なむあみだぶつの声 弾丸を受けましょう
力強く念仏しながら死んでください
ねぜ念仏に生きようとすると政治とぶつかるのか
高木は擬似宗教天皇制 国家とぶつかる 宗教と一番遠いところにあるのが政治
人間の営みのなかで宗教と政治は間反対
政治は暴力を認める 宗教は暴力を否定する
宗教の道を歩めば政治から弾圧される
暴力とは何か もっとも恐ろしい暴力 人を手段としてあつかう
数字あつかい 人格や顔でない 相手の意思に反して 自分に従わせる
最後は物理的力で 法律で 導いていく
法律は正義ではない 人間の社会の秩序はその世界の人々が納得すればいい
それはない あるのは釈迦の僧伽ぐらい そうしたルールはない
秩序を維持する 価値基準 反対する人は出てくる
その人を閉じ込め 排除し 差別する それが必然
被差別部落はなぜ作られたのか 天皇制国家に反するかどうかの踏み絵
特定の人の集団をつくり それを認めるのか認めないかを示すため
差別する人は必要 秩序のために差別が存在する
フリーター 同一労働は同一賃金はずなのに 賃金を差別する
会社の秩序に従うかどうかを確認する
格差は差別 グローバリズム アメリカ 貧しさのために兵士として生きるしかない人々
格差社会で社会に這い上がれないようにして 戦場に送る 石油確保
国家は差別と排除で秩序を保つ 暴力を行使する
暴力は我われの 政治だけではなく 我われ自身がもつ
自己中心の場合に暴力的政治的になる
政治は自分と無関係ではなく 私のなかの暴力とつながっている
政治は暴力を肯定せざるをえない
9.11 暴力の日常化 慙愧がなくなる 排除が当たり前
戦争を罪悪視していたのに 戦争ができるのが「普通の国家」となる
人間の世界から紛争はなくならないが その解決方法
解決は非暴力で可能 非暴力で解決していく
念仏は非暴力の中心 非暴力の価値する
非暴力とは 真理を固く握る
真理を説く 行使する 政治の対極にある宗教
高木 念仏がどのような姿をとるべきかをしめしたが 教団は僧籍を剥奪した
歎異抄の流罪の記録 歎異抄は流罪の記録があっての歎異抄
信心とはなにか 信心を手にするとどういうことが起こるか 流罪
朝廷は法然、親鸞の仏教が広まると 慈悲が広まると危険と知った
旧仏教 修行による序列がなくなる 同朋になる 慈悲の平等
本願念仏を弾圧する 法然ほど長期に弾圧を受け続けた僧侶はいない
墓を暴かれ 版木を焼かれる
慈悲の立場を貫けは暴力とぶつかる それを承知せよ
念仏とは何か 阿弥陀仏の事業に参加する行為
罪悪の私だが 念仏称えれば
あまねくもろもろの 貧しさ 苦しさを 救いて
阿弥陀仏の教えが広がるようにしたい
清沢満之 念仏は阿弥陀仏の教えを伝える「導器」である
阿弥陀仏の慈悲があるから生きていける
辛くて悲しい時代は生きていけない
凡夫が慈悲をささえるのが浄土の慈悲
念仏を称えると二種の智慧がわく
自他平等の智慧 一人一人が違うことが分かる智慧
暗闇を生きる必要はない 阿弥陀仏の事業を担いたい
高木 だれでも念仏すれば ほんの少しだけ他人のことを考えられる
凡夫であることに 絶望ということはない また本願を仰ぐ 挫折してお念仏 また力がわく
阿弥陀仏の事業に参加する 行動が必要 真宗は国際的ボランティア団体をもたない
末寺の寺を開放してほしい 自由な空間
政治が作り上げた窒息に対する自由な空間を
新しい念仏集団 寺の改革では間に合わない
僧は政治家 既成仏教に期待してはいけない 在家の門徒ががんばる
信心の立場の向こうに政治がある それを承知の上で信心の道を歩む

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