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親鸞の世界観 自然の浄土

如来広大の恩徳

仏性ということがいわれているが、仏性というところに、帰るということがある。浄土において仏性をあらわすとあるが、浄土は本願をあらわすもので、その本願をとおして自己に帰るということを示されるものである。換言すれば、自己を否定 …

根元的方向転換

浄土真宗は「回向の教」である。南無阿弥陀仏とは「回向の法」である。今日、浄土宗と区別する理由は、回向の義によってである。 回向とは方向転換であり、回心といってもよいことである。 自力無効を知って自力を捨てる。すなわち、方 …

人生問題の深義

浄土は、安心の立つところ、また帰するところで、つまり安心の世界である。安心といえば自覚である。すなわち、浄土は仏の世界であるが、その門は我々にあるのである。浄土は凡夫の思慮を超えたところであるが、その門は我々の自覚の上に …

安心立命の世界

浄土に帰するということも、念仏の信心をとおしてはじめてふれ得ることであって、つまるところ、われわれにとっては浄土とは信心の問題なのである。 念仏往生の教えを聞くことによって、安んじ得る世界を見出し、そこに自ら安んずるとい …