沖縄研修旅行
教区御遠忌讃仰事業「昆布ロードコンサート」実行委員の方々に同行させていたたきました。
6月14日 国立ハンセン病療養所 沖縄愛楽園を見学し、面会宿泊所を利用しました。
療養所であるということとともに、戦跡でもあるということが印象に残りました。
強制労働によって園内には900人が収容できる壕が掘られました。入所者の方から「ひどい労働で病状は悪化したが、自分もなにか役に立てるのだと思い、掘り続けた。」というお話を聞きました。この壕のおかげで被弾死は一人にとどまりましたが、戦火で医療施設が壊滅し、400人の方々が亡くなられたということです。
給水塔に残る弾痕です。愛楽園も空襲、艦砲射撃、機関銃による攻撃にさらされました。
15日 沖縄別院に参拝し、普天間を知念ウシさんに案内していただきました。
嘉数高台公園です。一見、普通の公園なのですが、沖縄米軍上陸に対抗したトーチカ跡や防空壕などが点在しています。ここの高台から学校や住宅に囲まれている普天間基地の状況を見ることができました。沖縄は全土が戦跡であり、いまも戦争がすぐそこにあるのだと実感しました。
糸数壕(アブチラガマ)に入る前に説明を受けています。沖縄の軍隊、住民が南方に逃れていく際に使われ、病院壕としてひめゆり学徒隊もここで従事しました。15年前に訪れたことがあるのですが、現在は地元の方にガイドをお願いできるような施設も整備されていました。
16日 ひめゆり資料館を訪れました。
ここは3度目の訪問です。リニューアルされていて、沖縄戦とひめゆり隊の経緯が、分かりやすく展示されていました。多くの少年兵も亡くなっています。そして、ひめゆりは沖縄戦の悲劇の象徴です。やはり涙が出ます。
この日は開教寺院の真教寺若院にご案内していただきました。最後に摩文仁の丘を訪ね、研修旅行は終わりました。多くの課題を頂いて帰ってきました。
沖縄昆布ロードコンサートは8月28日に真宗本廟(東本願寺)視聴覚ホールで開催されます。
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