山谷炊き出し報告

(4か月前の事ですが、富山教区報「如大地」に掲載する文章です)
 2月16日、私たちは視察旅行の一環として東京山谷での炊き出しに参加しました。当日は「東京教区同朋社会推進ネットワーク」と「いし・かわら・つぶて舎」の二つの団体の活動が行われました。
 まず、浅草専勝寺本堂を会場として「同朋社会推進ネットワーク」主催による「グループホームふうせん」のスタッフKさんの講演を拝聴しました。Kさんは女性ですが、ご自身も元ホームレスでした。ヘルパーの資格を取り今はその代表として、高齢の女性たちを介護しつつ活動をされています。往時の厳しい生活と社会復帰の困難さについて話されました。その後、30人近くのスタッフとともに、私たちは駐車場で700人分の豚汁を作りました。
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 「同朋社会推進ネットワーク」は富山教区では社会教化小委員会に当たりますが、2006年の新潟県中越地震を契機として炊き出し用の大なべを購入し、さまざまなボランティア活動をされています。この冬は12月から2月にかけて三回、山谷での味噌汁、豚汁の炊き出しをされていました。3月からは東日本大震災の発生に伴い、宮城県、岩手県に何度も足を運び、炊き出しに活躍されています。
 続いて真宗仏光寺派東京別院に移動し、「いし・かわら・つぶて舎」の打ち合わせに参加しました。「いし・かわら・つぶて舎」は1980年代に梶大介氏を中心に設立されました。当日は宗教、宗派を越えた10名あまりの方々が参加され、それぞれの主体性を重んじることをルールとする活動の一端に触れることができました。全国から集められた支援金から弁当とお茶を、12月から2月にかけて計11回、毎回約800食、配布しています。衣類や毛布の配布もされています。
 正午から山谷の玉姫公園に移動し、私たちは集まった人々に弁当の配布をしました。整然と公園を一周していた700人余りの行列は、弁当、お茶、「ネットワーク」の豚汁を受け取られ、炊き出しは終わりました。
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 ホームレス支援に参加されている方々がそれぞれどのような思いを持っているのか、残念ながらお聞きする時間はありませんでした。しかし、目の前にある貧困、現実から目をそらすわけにはいかないというお気持ちが行動となっているのだろうと、強く感じました。
参考URL
東京教区同朋社会推進ネットワーク http://www1.ttcn.ne.jp/honmyouji/doubou-n
いし・かわら・つぶて舎 http://ishikawaratubute.blogspot.com/

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