真宗門徒の集い

会場 上市町 称念寺  講師 蓑輪秀邦氏
 テーマ「私とあなた つながるいのち」  講題「生きて 生かされる道」
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以下は講義聞書 文責は流星
長谷川無弟の詩「親と子は同い年 私とあなた 仏と私も同い年」
これを読んでどきっとした 普通は親が上 子は小さい
親には子どもを一人前にしようという気持ちがある だけど どこで親子になるのか
子どもがいなければ親になれない 子どもが生まれたとき 生まれたおかげで親になる
二つで一つ 二つに分けて考えるが 同い年であることを忘れて 上からものを言う
断絶 今は人間と人間のつながりが薄い時代
昔は喧嘩しても仲良くなる でないと生きていけなかった 我慢をそこから学んだ 濃厚な家族関係
今はつながりが薄くなった時代 家の数は増えたが 人口は増えていない
ばらばらに暮らしている 核家族化 家が核になってしまっている
夫婦もバラバラ 友達関係も薄い つながりが薄い 相手の気持ち 苦しみ悲しみに同感しない
心と心がつながる あなたがいるから私がいる それが生きている喜び
それが 崩れてきている 親子 友人 先生 命の奪い合い
人間とは「人の間」 つながって人間 一人ぼっちでは孤独 死んでしまいたい
しかし 私の心を一人でも知っていれば そのつながりの中で生きる力をもらう
それが衰えている 喧嘩もしない おとなしい エネルギーがない
なぜこうなったのか 現代は情報化時代 ラジオ 新聞しかなかったのが
瞬間的に情報が入ってくる 携帯からニュースが入ってくる
情報が膨大に入ってくる 顔をあわせて話すことがない パソコンと携帯で通じている
しゃべらなくても分かる 顔と顔で通じ合うことがない
人間は目と目を合わせて話す 相手を慮る目 人間の母は赤ん坊の目を見る
それがないと 赤ん坊は笑わなくなる 表情がなくなる
人間はつながっている つながって 初めて同い年 心がつながったとき一つになる
仏 お願いしてご利益を期待するのは請求書の宗教 幸福 無病息災を願って だめなら乗り換えていくなら 相手を利用しているだけ
心一つになるのが本当の宗教 人生 生まれて死んでいくあり方が変わる
生きようとする力を仏との関係からいただく 人間を越えた一つのまこと 救済する働き 私を助ける働き それが如来 如来の働きによってブッダとなる 命を生き生きと生かす働き エネルギー
曾我量深 「我 如来を信ずるが故に 如来ましますなり」
人生を勝手に歩んできた私 それを目覚めさせ生きた方を教えてくれる働き それを信じたときに仏と親戚となる つながる
歎異抄「弥陀五劫の思惟を よくよく案ずれば ひとえに親鸞一人がためなりけり」
私だけを ということではない 仏様は 私たちの人生の苦しみ悩みに応じて 生きる力を与えてくださった それによって人生をまっとうできる
無病息災を願うだけでは 他人のことが分からなくなる 自分だけの幸せ そこで苦しむ救われない人生
その人生に喜びをいただく どんなことが起こっても 生きる力を与えてくれるのが阿弥陀如来
「親鸞一人がため」 この私を救う この私の苦しみを助けてくれる
如来の働きをいただいて 諸仏としての働きをする 如来と私が一つにつながったときの言葉
宗教とは 私と他が一つにつながること 親も子も如来 つながっていく
回向 呼応する 呼び合う 打てば響く 仏が悲しむと私も悲しむ 喜ぶと私も喜ぶ 大悲心と響きあう キャッチボールをすれば 安心して絶望せずに生きていける
同感してほしい 響く 付き添ってほしい 呼応する 仏様とキャッチボールする 返事が返ってくる それが聴聞 聞法すること キャッチボールができるようになる 答えが返ってくる 問答ができる
「聞思して遅慮することなかれ」 損得ではない うなづく 聞いた事が 体をうなずかせる 仏の言葉が聞こえてくる 仏語
それに対して人語は嘘 人を傷つけることしか言えない
実語 実らせる肥やし 人を通して 諸仏を通して 実語として響く 聞法一筋 歩みを決定する 聞法する道 自立させる
邪見驕慢悪衆生 傲慢 煩悩は業 それを具足しているのが私 聞いたから優しくなるということではない そういう自分が見えてくる 変わってくる 頭を下げて 敬うのが大事な道 不断煩悩得涅槃 廻心をいただく 仏とひとつになる
生きて生かされる 自分の責任で生きていく 生きてきた全体が 生かされたと分かってくる 我々まで伝わる 我々を生かす 如来の言葉をいただき 感じたものを生かし伝えて行く 助かったということはないが 助かる道はみつかる 歩むことが助かること 一生聞法 助かる道を聞いて 一生聞法 聞法の道を歩める 苦しみが深いほど 仏の言葉を聞くことが出来る すばらしい仏法を伝えられる かけがえのない人生

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