ハンセン病知って 「新・あつい壁」上映

ハンセン病知って 「新・あつい壁」上映
2008年11月18日 asahi.com
 ハンセン病患者への差別と偏見を取り上げた映画「新・あつい壁」が30日、魚津市の新川文化ホール・小ホールで上映される。上映終了後、中山節夫監督のトークがある。
 映画は50年以上前に熊本県で実際にあった殺人事件を題材にして、ハンセン病患者が死刑判決を受けた裁判を中心に、ルポライターが事件を追っていく内容。1969(昭和44)年に、患者を親に持つ子どもが差別に悩んで自殺する映画「あつい壁」を手がけた中山監督が、再びメガホンを取った。
 全国ハンセン病療養所入所者協議会が、らい予防法廃止10周年とハンセン病国賠訴訟勝訴5周年を記念して制作。文化庁の日本映画上映支援事業として映画センター全国連絡会議が、全国35カ所で上映する1カ所。魚津市での上映は、すでに市民団体によって自主上映された富山市と高岡市に次いで県内で3カ所目。映画の準主役を演じる左時枝さんの出身地・朝日町に近いことも上映につながった。
 映画のPRに魚津市や朝日町を訪れた同会議の竹内守議長は「ハンセン病患者への差別や偏見は今でも残っている。映画を見てハンセン病患者のことを少しでも知ってほしい」と話した。
 上映時間は30日午後1時。聴覚障害者のために日本語字幕が付いている。前売り券一般・シニア900円(当日は千円)。

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