沖縄フェスティバル公開講座 第一回 講義メモ
(東別院講義室 講師は金城馨氏 文責は流星)
マイノリティである私たちはマジョリティに迎合 それは不幸なことであり 沖縄とヤマトの関係だけでなく 朝鮮人 外国人労働者 日本社会のなかでマイノリティがマジョリティの価値観に迎合していく
日本の差別のなかで 沖縄人がどのような位置になるのか 相対化する 日本のなかでの差別 それを受けてそれにどう向かったのか 差別に加担したのか 差別を受けた人間が差別をしないわけではない 差別されたがゆえに差別してこなかったか そうではないと思わざるをえない
1900年ごろ ヤマトへ移住 出稼ぎ 経済的疲弊 仕送りのため 東京は学問 大阪は稼ぎに 長男は出ない 次男三男が出て行く
大阪が近代一番進んでいた 紡績 大正区 近代紡績 大阪紡績+三重紡績=東洋紡 大日本紡績 大正区 周辺 造船 木材の貯木地 担ぐ仕事 肉体労働 労働者が集まる たびんちゅ 本来なら戻るはずが帰れない 定住しはじめる 五世代 明治中期から
「職工募集 ただし 朝鮮人琉球人お断り」 アパートにも但し書き
働くところを探す 沖縄人ということで仕事に就けない アパートも貸してもらえない 抗議するグループと しないグループ
差別されない方法 琉球人ではないとする 沖縄を隠す 名前を変える 金城→いわしろ いわき 比嘉→ひよし 差別からの逃れる しかし差別はなくならない
差別する人がいるから差別はある 差別する人がいなくなれば 差別はなくなる 名前を変える→差別する側に立つ 差別が大きくなる 立場を明確にし 闘うしかない
沖縄人集落 北恩加島 1950代に立ち退き そこで沖縄人が沖縄人として生きることの芽生え 自治? 自分の生きる権利を表現した ユイマール
差別という問題が 沖縄人が集住した理由 差別があるがゆえに生活する場所を 生活に適さないとしても選んだ 自治があった 宝塚 尼崎 川に近い場所 低湿地帯
1924 関西沖縄県人会 差別的な問題を是正させる 労働運動 水平社宣言1922年の影響 沖縄人のコミュニティが運動の担い手に 弱体化
新たな県人会 沖縄的生活習慣の改善 髪形 農業の仕方など 同化 迎合を目指す
1975 がじゅまる会 エイサー 1972沖縄復帰したが差別は変わらなかった 差別をはねかえす 文化としての誇りを取り戻す エイサー祭り 33回 やまとんちゅうーは見に来ないが 充実感はある 先人たちの歴史をたどる 日本の中の差別を潜り抜けてきた歴史
先人たちは動揺した また差別は起こるのではないかと 「隠せ 恥さらし」
青年会として 部落解放同盟から学び 職場での差別を是正 先輩と違う生き方を始める
そこで勘違いがおこった 沖縄の誇りを取り戻す 強くこぶしを上げる しかし 先輩たちは誇りをもたない表現しない人たちであったのか 多くの沖縄の芸能人たちの芝居は沖縄そのものを表現していた 新しい音楽を生み出していた 新しい音楽ジャンルを 大阪から新しい沖縄音楽が生まれた 北恩加島では隠さなかった 外では隠した 外でのくやしさを内でより表現していたかもしれない
表に出した我々は沖縄の文化を守れるだろうか 外の人々は沖縄が分からないから 理解しないから それに触れることに理解すれば差別はなくなる? 隠して守ったものを 広げることで薄め 壊している? 先祖供養であるエイサーはエイサーでなくなっている
思い違いを常にしている 目的は正しいのに結果が間違う 差別をしない取り組み その結果が 違うかもしれない 平和を守るといって戦争する 差別をなくすということがどういうことか考えていない
1903 内国勧業博覧会 人類館事件 学術人類館
琉球処分から24年 日本への同化 風俗改良運動 公民化政策→日本人への同化
「台湾、アイヌといっしょに扱うな 我々は一等国民である 日本人である」
目的は自分の民族が優秀であることの証明 自分たちが野蛮を文明化する 植民地支配の正当化
100年前 あの時代は人権感覚がなかった 今はあるのか?
間違いを正さないと また過ちを犯す 正しいと思ったままである
自分の中にも人類館はある 仲間はずれの恐怖 沖縄を隠す 沖縄人が違うことに気づく 歌 食べ物 風習 違っているから馬鹿にされる 日本人になりたい 親の生き方が嫌になる 沖縄人を差別する人間になった
差別問題研究会のゼミ、サークル 定時制高校 沖縄復帰運動 同じ日本なのにおかしい後輩を名乗らせる それは大きな間違いだった 人を傷つける 正しいと思う行為が暴力となる 正しいと思ったら相手に言える 正しいは暴力である
差別はなぜあるのか 日本という国がどういう形をしているか
近代以降の国家 文明開化 それ以前は未開だというのは勘違い 本質が見えていない
やるべきことは間違いを減らしていくこと 正しいことを主張することではない
われわれは過去に引きずられる 過去に引きずられやすい 過去へのエネルギーが強い ならば先人たちがたどったものを過去と見ず 未来として見よう 先人たちの声を未来に聞く
理解ができると思い込んでいる 理解が差別を生む 理解という言葉を使って差別する 理解したい 知らないのは差別だと
分からないことを受け止める 違いを認め合う 理解する
多文化共生 マジョリティがマイノリティを理解する?
日本人に理解してもらおうというなら 同化と迎合しかでてこない
分からないことを分からないこととして受け止める 謙虚に 理解は傲慢
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