第6回真宗大谷派ハンセン病問題全国交流集会

 以下、ハンセン病市民学会 宗教部会MLのほとんどコピーですが、三月に開かれる真宗大谷派のハンセン病問題全国交流集会をご案内させていただきます。
 前回は、百人近い回復者の方のご参加がありました。ことしも、台湾からの参加をはじめ、多くの回復者の方がご参加くださる予定です。締め切りは終わっているのですが、二日目の大谷大学における全体会は公開で行い、無料でご参加いただけます。 私もスタッフとして参加いたします。ぜひ、おいでください。





 第6回真宗大谷派ハンセン病問題全国交流集会開催要項


「らい予防法」の廃止・真宗大谷派謝罪声明の表明から10年、そしてハンセン病国賠訴訟勝訴判決から5年の時が経ちます。この節目の時にあたり、これまでの歩みをふりかえり、私たちの取り組みの原点を見つめ直し、さらなる歩みを踏み出していきたいと思います。

【私たちへの問いかけ】
ハンセン病問題は決して終ってはいません。ハンセン病回復者に悲しくつらい思いをさせてしまった宿泊拒否事件が起こりました。また隔離と植民地支配という二重の被害を受けてきた韓国ソロクト・台湾楽生院の人々の存在は、長い間私たちには見えないことでした。いまなおふるさとへ帰ることができない人がいます。ハンセン病だったという過去を語れずにいる人がいます。
これはいったい誰の罪なのでしょうか。一部の人が悪いのではありません。そこにあるのは以前と何も変らない、変ろうとしない国や私たちのあり様です。だからこそ、人間を踏みにじる思想や言動に目を凝らし、それらによって苦しみ、悲しむ人々の存在を思い感じとることが、いま、私たちに問いかけられているのではないでしょうか。

【ひとりと出会う】
私たちは、ハンセン病を患った人たちに対して、ややもすると「かわいそうな人」「救われるべき人」などと、具体的なその人を見ずに、外側からレッテルを貼って決めてしまうことがあります。人はそれぞれにちがい差異があります。差異をもったひとりの人とていねいに出会っていくことを、見失ってはいないでしょうか。
私たちは時に溝や壁を作ります。自己と他者、僧と俗、壮健者と回復者、入所者と退所者・・・。その溝を越える力は、具体的なひとりと出会うというところに与えられます。ひとりと出会うとは、その人をその人たらしめている如来の本願のはたらきをわが身に実感していくことに他なりません。それは同時に、壁をつくる私自身のあり方をそのまま照らし出してくれるはたらきです。そのはたらきに出会うとき、私たちの問題意識は課題へと深まり、ともに生きるという具体的な歩みが始まるのだと思います。

【ともに生きる】
ともに生きるとは、人間にあたる光をさえぎる存在を問いつくすことを意味します。さえぎる存在とは、国であり、教団であり、私自身であるかもしれません。国、教団、そして私を問う声を聞きながら、ハンセン病回復者という「ひとり」とともに生きることを確かなものにしていきたいのです。
 私たちは、これまでの歩みにおいて、隔離された人間、隔離した人間、その両者がともに解放されなくては本当の解放とはいえないということを学んできました。ハンセン病回復者と私たち、いま、ともなる歩みを「ひとり」から始めていくことを願って、第6回真宗大谷派ハンセン病問題全国交流集会を開催いたします。
1 開催期間 2006年3月7日(火)から9日(木)まで ※3日間全日程参加を原則とします。
2 会   場 真宗本廟・大谷大学・渉成園他
3 テーマ 「ひとりと出会う ともに生きる −ハンセン病問題からの問いかけ-」
4 主な内容 分科会・全体会[分科会報告・記念講演]・交流会・全体集会
5 日   程

3月7日(火) 14時30分 受付(会場:真宗本廟)
15時30分 開会式・オリエンテーション(会場:真宗本廟)
16時30分 終了
17時    (自由交流)

3月8日(水) 10時    分科会(会場:大谷大学)
12時30分 昼食(会場:大谷大学)
14時     全体会(会場:大谷大学)
   ・分科会報告
15時     ・記念講演
    講師:徳田靖之さん
ハンセン病国賠訴訟西日本弁護団代表
※全体会は一般公開いたします。無料。
16時     終了・移動
17時     交流会(会場:京都センチュリーホテル)
19時     終了

3月9日(木)  9時30分 全体集会(会場:渉成園)
10時30分 終了・解散
11時     御影堂御修復現場視察または真宗本廟諸殿拝観
   ※希望者のみ

お問合せ
解放運動推進本部(担当:かけひ筧)まで。
〒600-8505 京都市下京区烏丸通七条上る 真宗大谷派宗務所
℡075-371-9247・Fax075-371-9224 

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