通信21号

この写真は今年の4月、歓送迎会のときのものです。今年は中学1年生6人を送り、小学1年生3人を迎えました。
毎月第2土曜、朝8時から1時間、本堂で開いています。毎月、何をしたらいいか頭を悩ませます。それでも、4月から7月までは仏教讃歌の練習やゲーム、8月は夏休み宿題会、9月は敬老の日の葉書を書いて、10、11月は年末の「さようならと感謝の集い」(老人クラブの方々と楽しい一時を過ごす)の準備というパターンができてきました。

地域でも児童教育のために、様々な行事が行われています。子どもたちも多忙です。今ではこのような子供会を続けている寺院は、富山市内でも本当にわずかしかありません。「児童教育は学校や地域に任せればよいのではないか」という考え方もあります。それでもこうして続けているのは、仏さまに手を合わせる心がきっと、将来、子どもたちのためになると思うからです。

集まってくれる子どもたちと、送り出して下さる保護者の方々に感謝しています。  (正穂)


寄り合い談義

信ずること」「南無阿弥陀仏」を忘れた日本人

 

人間の生活は「信ずる」ことなしに生きていけないことばかりのはずです。朝起きて水を飲む。水道水だろうが、井戸水だろうが、誰でも水を口にするときは渇いたのどに、ただただ無心に水を飲むだけです。無心に水が飲めるのは、水道水や井戸水を信じているから飲めるのです。水に毒物が入っているなんて、ほとんどの人は考えません。それが普通です。当たり前です。無心に水が飲めるのは、自分(私)ですが、水を提供する水道局に、井戸水を掘り当てて、いい水ですと保証してくれた人がいたのです。社会や身近に(意識の外に)よきいい人が存在しているのです。

人間誰でも、提供される立場に立つこともあれば、提供する立場に立つこともあります。

水を飲む私

清きよき水を届ける私

どちらにも立つ私たちがいる

水だけでなく、いろいろなものを提供するとき信じ切ってもらえる誠のものを届けることで人間社会ができているのです。

信ずることができないことが、信じてもらえない行為が、今の社会に氾濫しています。多くの政治家たちの行為がその一つです。暴力団と手を握った検察官。食販担当者たちの食肉に関わる偽装表示。日本を代表する大手銀行の不手際……数え上げれば枚挙にいとまのない毎日です。

同朋の会・寄り合い談義に参加しながら「日本人は南無阿弥陀仏を忘れたのだなあ」と、つくづく考えさせられました。

なんでも、南無阿弥陀仏の南無は梵語のNamasu、Namoで「(仏に向かって)真剣に帰依します」という意味だそうです。「ナム」を中国語で「南無」と漢字に当てただけで、南模・南謨という字を当てることもあるそうです。私は、南無を「信頼」「信じること」「従います」と聞きました。永 六輔さんは、南無を「I love you」と同じ(好きです)だと。ある人は、南無←おおという感嘆詞だと。

人間の生活は「信ずること」に始まり、「信ずること」に尽きています。

みなさん同朋の会に参加して親鸞の説かれた仏法から確かな智慧を学び取りましょう。そして信じ合えるお互いであり、ともに手を取り合える仲間でありたいものです。

滑川市安田 釋・善道(福田 弘)

第31回暁天講座が8月15,16日5時20分早朝より催され、遠近各地より多くの方がお参りになりました。
31年間、御門徒の支えによって続いてきたことを感謝しながら念仏のみ法を聴聞しました。(住職)


●八月十九日、委員の福田実さんが中心となり、安田地区の御門徒が両堂御修復について、ビデオ、同朋新聞などを資料として学習。ご先祖が建てて下さった世界的な遺産を守っていこうと、本山からきている貯金箱に毎月千円、三年間を目標として家族で貯めていこうと話し合われ、実行されています。

 

●毎月二十八日、午後二時から同朋の会を催しています。親鸞聖人がお書きになった御和讃の解説を副住職が発表して、それを手がかりとして寄り合い談義を行っています。参加者の方に感じられたことを書いていただき、新聞折り込みにして配布していますが、二面にのせた文章は、福田弘さんが書かれたものです。どうぞ、ご一読ください。

 

●報恩講を次頁の通り勤修しますので、お誘い合わせお参りください。二十日夜にお逮夜を勤めていましたが、今年から昼に「親鸞聖人讃仰会」として仏教婦人会が中心となって執り行います。

 

●八月三十日からブラジルで開かれた世界同朋大会に参加してきました。日本、北米、南米の同朋が約五百名集まり、意義のある大会でした。「バラバラでいっしょ ー差異を認める世界の発見ー」の大会テーマそのまま、民族を超え、言葉を超え、新しい出会いがありました。みんな平和でありたいと願っているのに、今日の紛争の起因はどこにあるのか。心の闇と、国家とは何かを考えされられます。大無量寿経の「兵戈無用」(兵隊も武器もいらない)という言葉が身にしみます。

 

皆様のご自愛を念じつつ 住職記


玉永寺「報恩講」のご案内

親鸞聖人は、だれも代わってもらえない、自分の一生が、空しく過ぎない願生浄土の道を明らかにして下さいました。
ともどもに、その道を聞き開き、親鸞聖人の御遺徳を偲びましょう。

〔行事日程〕

10月20日(日) 宗祖親鸞聖人讃仰の集い

9:30 玉永寺仏教婦人会総会

10:30 会員物故者追恩法要 感話 仏教讃歌

11:00 法話 関崎幸孝師(高岡教区駐在教導)

12:00 おとき ビデオ放映

13:30 親鸞聖人讃仰 同朋唱和 仏教讃歌

  玉永寺同朋の会員・門信徒参拝

14:20 法話  15:30 恩徳讃

10月21日(月) 報恩講

 10:00 日中 組内寺院出仕

 11:00 法話 稲垣一映師(城端 法縁寺住職)

 12:00 おとき ビデオ放映

 13:30 逮夜 組内寺院出仕

 14:30 法話  15:30 恩徳讃

報恩講二十一日にご都合のある方は二十日午後にお参り下さい。