女人成仏・火鉢

「宗教民俗研究第10号」掲載、ウミヤマブシさんの文章を読ませていただいています。
研究者としての歴史に対する真摯な姿勢に圧倒されます。
読ませていただいて、不遜ながら面白いなと思ったのは、「往生」と「成仏」は厳密に分けて考えるべきであり、大経第三十五願は「女人成仏」の願であるという指摘でした。

たとい我、仏を得んに、十方無量不可思議の諸仏世界に、それ女人あって、我が名字を聞きて、歓喜信楽し、菩提心を発して、女身を厭悪せん。寿終りての後、また女像とならば、正覚を取らじ。

この願の対象である「女人」は、十八願、十九願、二十願のような「十方衆生」ではなく、「十方無量不可思議の諸仏世界」の存在です。ウミヤマブシさんはこれを、「既に諸仏の世界に往生を遂げている女人」とされています。おそらく大経和讃の「女人成仏ちかいたり」(往生→成仏)が、そう考えられる前提ですよね。ウミヤマブシさんは、親鸞の読み方に沿っていらっしゃるのだなと、感じ入りました。
寒くなりました。
ボクの部屋は北向きで、古い和室です。
とても風通しがよく、夏は冷房いらずなのですが、冬は冷蔵庫のようになります。
元来寒がりなので、つらいんです、冬が。
そこで今年は火鉢を使ってみることにしました。
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炭をくべるのはなかなか楽しいものです。
こういうのって、なんだか枕草子みたいですね。
一酸化中毒に気をつけつつ、チャレンジしてみます。

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